オーロラの妖精 −10−
いいところを見つけられたノエルは、抱きかかえられてオーランのベッドに運ばれ、広々としたところでまた脚を広げさせられた。
オーランの指でいじられたそこは、なんだか物足りなくて、ノエルにもじもじと腰を震わせた。 「オーラン・・・」 「もっと欲しい?」 「うん」 オーランがもう一度指を濡らして、今度はノエルの中に、三本も入ってきた。 「ぁああアアッ!!」 「少しきついな。でも、俺のはもっと大きいぞ?ほら、息を吐いて、楽にしていい」 「はっ、はぁっ・・・んっ、はぁ・・・ぁ」 ぐちゅぐちゅと音を立てて広げられるそこがせつなくて、ノエルはシーツをつかんで必死に耐えた。 さっきのような気持ちよさは得たいが、ノエルだけが気持ちよくなってはいけない。ユーインも気持ちよくなっていたクロムのように、ノエルもオーランに気持ちよくなってもらいたい。 (クロムみたいに・・・) あの激しい嬌声を思い出し、ノエルは恥ずかしさと期待に、体の奥にぎゅっと力が入る感じがした。それに締められたオーランの指が、ノエルの中をぐいと押し返す。 「あぅ・・・っ!」 「ノエル、痛かったら言うんだよ?」 「ん・・・へいき・・・っ、はっ・・・ぁ、オーラン・・・」 「なんだ?」 ずっとほったらかしにされている前が、そろそろ限界だとノエルに腰を揺らさせる。 「オーラン、あの・・・もっと・・・欲しい。オーランの、入れて・・・」 「・・・ノエル」 あそこからオーランの指が抜けていき、ノエルはふわふわとした気分で、ちゅっと優しいキスをしてくれるオーランに抱きついた。サラサラとした長い銀髪がノエルにもかかって、少しくすぐったい。 両膝を曲げて思い切り脚を開き、ぐっと押し当てられたものに、ノエルは緊張する息をそっと吐いた。 「ノエル・・・」 間近で見つめるオーランは、とてもきれいで、鼻が高くて、緑色の目が優しくて、厚くない唇が・・・。 「んはあああああぁ・・・ッ!!」 「っ・・・」 ずぶずぶと入ってきた硬い熱に、ノエルは一生懸命息を吐いて痛みを逃がそうとした。それでも、太くて、大きくて、硬くて、ノエルの中が壊れてしまいそうなほど広げられる。 「はっ、はっ・・・ぁあ・・・」 「ノエル、抜こうか?」 「いやぁ・・・!」 それは嫌で、ノエルは涙を溢れさせながら首を横に振った。 「いやぁ・・・っ、もっと・・・もっと、ノエルでっ・・・、気持ちよく、なってぇ・・・!」 「ノエル・・・」 普段は瀟洒に明るく振る舞うユーインを、盛りのついた獣のようにさせるクロムのように・・・。あんな風に、オーランに気持ちよくなってもらいたい。自分も、気持ちよくされたい。 「オーラン、オーラン・・・好きなの・・・っ、もっと、気持ちいい・・・して・・・!」 「俺の可愛いノエル・・・」 さっきからノエルを気遣って動いていないオーランに、涙を拭われ、その痕を舐められ、ノエルは苦しいだけだった腹の中が、少しずつ熱く馴染んでいくのを感じた。 「はぁっ・・・ノエル、気持ちいよ。吸い付いてきて・・・っ、乱暴にしてしまいそうだ」 「オーラン・・・」 「もちろん、ノエルも気持ちよくなるんだ。止まらなくなるぐらい・・・俺でイかせてあげよう」 涙のゆがみがなくなった視界で、オーランがいつもより少しだけ濃い微笑みを浮かべた。 ノエルの脚は抱え上げられ、浮いた腰に、オーランの太いモノがずぶずぶと埋まっていく。 「はっ、ぁああっ!ああああん・・・っ!!」 「くっ・・・!」 ぎちぎちとノエルの中をこすりながら、オーランのモノが侵入してくる。奥まで・・・ノエルの奥まで。 「き、っついが・・・すまない、ノエル。はぁっ・・・もう、動くぞ」 「う、ん・・・っ!んっ!はっ・・・!あぁっ!あぁっ!!」 ずるりと抜けかけ、そしてまた、奥まで突き刺される。ノエルの中がオーランの肉棒に侵され、限界まで広げられ、何度も打ち込まれた。 「ひっ・・・す、ごい・・・っ、なか・・・ぁっ!ノエルの、なかがぁ・・・っ!」 「ああ・・・素晴らしい。ノエルの中が俺を好きだと言って、放してくれないな。こんなに・・・絡み付いて・・・っ」 「あぁんっ!あぁっ!やぁっ・・・!?そこっ、そこ、しび、れっ、ちゃうぅ・・・っ!!」 ごりごりと性感帯を突かれ、ノエルはオーランに押さえつけられたまま腰を振った。気持ち良すぎて、壊れてしまう。 「ここが、ノエルの気持ちいいところだな・・・。ほら、いっぱいこすってげよう」 「あ、ああぁっ!らめぇ・・・っ!らめぇっ!のえるが・・・のえるが、こわれちゃうぅっ!ぅああああああっ!!」 硬く長いモノにずりずりと擦られ、終わらないような快感に、ノエルは生ぬるい絶頂を通りすぎ、自分がだらだらと射精を続けていることに、しばらく気が付かなかった。 「ああああ・・・と、とまんないよぉ・・・」 「いいんだ、ノエル。全部、出させてあげよう」 ノエルの腹は自分の出したもので白く染まり、まだ起ったままひくひくと震えている性器は、オーランが動くたびに、押し出されるように白濁を吐き出している。 「おーらぁん・・・っ!ぁあああっ!」 「そのかわり、俺のものは、全部ノエルのここに飲んでもらおう・・・っ!」 すっかりオーランの形に広げられたノエルの中に、ぱんと楔の全てが打ち込まれ、熱く濃い精液が注ぎ込まれた。 「ぅあ、あああぁ・・・っ!」 どくどくと注ぎ込まれるオーランの精を、ノエルは一生懸命飲み込もうと、開かされたままの腰を震わせた。 「っ・・・ふっ、そんなにっ・・・きゅうきゅう締められては・・・っ、こちらも止まらなくなりそうだ」 「ぁあ・・・おーらぁん・・・」 「俺のノエル・・・」 ぐちゅっとはしたない音を立てたノエルのあそこは、咥え込んだオーランを放さないまま、白い泡を噴きながらうごめいた。 「俺の可愛いノエル。ずっと、俺のそばにいてくれ・・・」 「うん・・・ずっと、ぉ・・・っ!ぁああっ!」 オーランの精液によってすべりが良くなったノエルの中を、まだまだ硬い肉棒が突いてくる。 「あぁっ!また・・・また、イっちゃうぅう・・・っ!」 「いくらでも、俺が気持ちよくしてあげよう。・・・ノエルの中も外も、俺で満たしてあげよう」 ノエルに染み込んでくる言葉の上品さとは裏腹に、ノエルの中をむさぼる動きは激しさを増していく。 「おーらん・・・っ!あっ・・・ぁあぁっ!はぁっん!もぉ、いっぱいだよぉ・・・!あああぁっでるぅうっ!!いっちゃぅう・・・っ!!」 ぐりぐりと擦られ、かき回され、ノエルの中はオーランに縋り付いて、たっぷりと濃いミルクを飲ませてもらった。 気持ちよくて、気持ちよくしてあげられて、幸せな気分だ。こんなに大事にしてもらい、大事に思う人ができて、ノエルは嬉しかった。 「あぁ・・・き、もち・・・いいょ・・・ぉ・・・」 膝がシーツにつくほど体を曲げ、ノエルは何度目かの頭が白くなるような感覚と同時に、自分の性器がだいぶ薄くなった精液を自分の顔に掛けたところで、記憶を途切れさせた。 |