オーロラの妖精 −8−


 根元までユーインを咥え込み、尻の入り口から奥まで、太い楔をぴったりと締め付けながら、クロムは半ば意識が飛びそうだった。
「あぁ・・・おっきぃ・・・」
 腹の中に巨大な異物が入っているのは苦しいのだが、同時に気持ちいいところにも当たっており、この太さと長さに慣らされた体には、これ以外には考えられない恵みだった。
「はぁっ・・・すごく、いいよ、クロム」
 脚を広げたクロムの中心では、再び天を突いた雄が、震えながら滴をこぼしており、それを見つめるユーインに、うっとりとした微笑みを浮かべさせた。
 クロムはユーインの逞しいイチモツを腹に埋めたまま、普段なら理性が許さない、はしたない恰好でよがっている自分と、それを下から眺められる羞恥とで、腰の奥がうずく感覚を燃え上がらせた。
「はぁー・・・っ、はあぁーっ・・・ぁああっ、ゆーいぃん・・・」
「ほら、動いて、クロム」
「う、ん・・・」
 ユーインの硬い楔を締めながら、クロムは腰を持ち上げ、深く落とした。
「ああぁ・・・っ」
「っく・・・」
 中がこすれて気持ちいい。いっぱい広げられて、凹凸が引っ掛かって、奥まで突き上がってくる。クロムは喘ぎながら腰を揺するが、自分の動きだけでは物足りない。
「もっとぉ・・・ユーイン、もっとぉ・・・っ!」
「こう?」
「ぁ、ぁあああっ、イイぃっ!」
 腰を支えられて下から突き上げられる衝撃に、クロムは悲鳴を上げる余裕もなく、腹の中のモノを締め上げながら、二度目の絶頂でユーインの腹を白く汚した。
「あ、あぁ・・・っ!」
「んっ、すごい・・・っ」
「はっ・・・あっ・・・あひァっ!うご、いちゃ・・・っ、ああぁっ!!」
 イった後で感じやすくなった自分の中で、ユーインの熱い精液がびゅくびゅくと噴出しているのがわかり、クロムは蕩けそうな腰を震わせて、自分の先端からもとろりと溢れさせた。
「はぁ・・・気持ち、いい・・・」
「俺も気持ちいいよ、クロム」
「ん・・・」
 力が抜けて倒れ込みそうなクロムの体は、ユーインの両腕が素早く包み、さらにベッドの上へと横たえられた。
「ユーイン・・・?」
 ベッドに押し倒されたクロムは、自分の両脚をつかんだユーインを、広げさせられた股の間に見た。
「まだ足りないよ。もっと俺を感じて、もっと俺の精液を注ぎ込んであげる」
「ぁ・・・は、ぁああんッ!」
 ぐちゅと音を立てて、再びクロムの中にもぐりこんできた塊は、少しも萎えた様子もなく、クロムに何も抵抗をさせずに、奥まで進んできた。
「はっ、ぁはっ・・・あぁっ!ゆーいんが・・・ゆーいんがぁ・・・ッ!」
「あぁ、すごい・・・」
 クロムの中は、硬い楔によっていっぱいに広げられ、ただその雄に吸い付くことしかできない。クロムの両脚は限界まで広げられ、ユーインのモノがすべて入るように、深い衝撃を受けとめた。
「ひっ。ひぎっ・・・!お、く・・・ッ!」
「ん・・・クロム・・・っ」
 ユーインの吐き出した精液が、クロムの中でかき回され、卑猥な音をたてながら、二人の結合部からしみだした。
「あっ、アッ、あふれ、ちゃう・・・っ!」
「いいよ。いくらでも、クロムの中に、出してあげるから」
「あんっ、はっ・・・あぁっ、そこ・・・っ!んぁあっ!ああっ!だめぇッ!!」
 抵抗できないクロムの中を、ユーインは勝手知った態度で攻め立てた。
「きゅんきゅん締まる・・・っ、はぁ、最高」
「ああぁっ・・・アッ!おく、突いたら・・・また、イっちゃうぅ・・・っ!」
「うん、イって、クロム・・・。はぁっ・・・あぁ、気持ちいい・・・っ」
「あっ!あ、ぅあああああ・・・ッ!!」
「んっ・・・く、ぅ!」
 脚を開かせたままベッドに押さえつけられ、クロムはユーインが求めるまま、その体をすべて開放して受け入れた。
「もう何日もできないなんて、こりごりだよ・・・。クロムのここを、こうして何度も俺で犯して、俺の精液でいっぱいにして・・・ずっと、早くできないかなって、考えてたんだ・・・」
「あうっ・・・!はっ、ゆーぃ・・・ぁああっ!!」
 うわごとのように呟きながら、ユーインの腰は動きを止めず、クロムの中を激しくこすりあげていく。
「毎日毎日・・・誰かに見られてもいいから、恥ずかしがるクロムを、こうしてイかせられたらなって・・・」
 衆目の前でユーインに体を開かされたら・・・もちろん、そんなことをユーインはしないが、もしもあの船の上でされたらと思うと、クロムは羞恥と、ユーインの普段は隠された獰猛さに組み敷かれる快感に、腹の中で暴れる硬いモノを締め上げた。
「んッ・・・!」
「ぁひっ・・・ぃ!あっ、ああっ!また・・・ゆ、るして・・・!」
 何度も精を注がれてどろどろになった奥を、ユーインは飽きずに突き上げ、クロムの感じるところを抉るようにこすっていく。
「クロム・・・クロム・・・!」
「はっ、ぁ・・・!ぅああ・・・っ!」
 ユーインにぎゅっと抱きしめられ、クロムもユーインにしがみつきながら、腹の奥にまき散らされる、何度目かの獣欲を感じた。
「はぁー・・・っ、はぁー・・・」
 息も絶え絶えで四肢を投げ出したクロムの中から、ユーインが出ていき、さらにごぽりと白濁が押し出される音と感覚に、クロムは赤面した。
「クロム・・・」
 ユーインに抱きしめられ、たくさんのキスが顔中に降ってきて、クロムはユーインのくちづけに応えた。舌が絡みあい、温かい気分と、緩い快感が、体の奥へと広がっていく。
「ん、ふっ・・・ぁ。ユーイン・・・」
「クロム・・・愛してるよ・・・」
 指を絡ませあった手にもくちづけ、ユーインが微笑む。汗をにじませた額から、張り付いた赤毛を払ってやり、クロムも微笑んだ。
「おれも・・・」
 もう一度、口蓋を舐めまわされるような激しいキスを受け、クロムは天地が引っくり返るようなめまいを覚えた。
「え・・・?」
 実際、クロムの視界は、ベッドの天蓋から、一面の白いシーツへと変わっていた。
「そんなに煽られたら、俺、涸れるまで付き合っちゃうよ」
「え?・・・え、ユーイン!?」
 いつ俺が煽ったと文句を紡ぐまもなく、膝を立てられたクロムの腰は高く据えられ、白い尻と健気に色付いて開いたアナルが、ユーインの目の前にさらされた。
「俺のが溢れてきて、こんなにぐちゃぐちゃなのに・・・」
「ひっ・・・!」
 じゅぶずぶと入ってきたユーインに、クロムはシーツを握りこんで耐えた。入ってくると同時に、まだ大きくなるこの底なしの性欲は、クロムを満足させることはあっても、不満にさせたことはない。しかし・・・。
「もぉ、むりぃ・・・っ、やああぁっ!?」
「そんなこと言って、ちゃんと起っているじゃないか」
 クロムが必死に否定しても、ユーインに反応して起つように仕込まれた体が恨めしい。中をこすられたら、イくまでクロムの体はくすぶり続ける。そして、それを鎮められるのも、ユーインだけだ。
「アァッ!ああァッ!!おく・・・おく、くるぅ・・・っ!!」
 ぱんぱんと腰が打ち付けられるたびに、クロムは擦られる前立腺と、奥の性感帯を抉られる衝撃に、涙をこぼしながら嬌声を上げ、腰をくねらせた。
「クロム・・・っ、なんて、感じやすくて、えっちな体に・・・んっ、可愛いよ。ほら、もっと感じて・・・!」
「ゆーいんっ・・・!ゆーいんっ、イくッ!もっとぉ・・・はぁああ・・・・・・ッ!!」
 ユーインに腰をつかまれて中をむさぼられながら、クロムは自分の陰茎を扱いて、激しく甘い絶頂に駆け上がった。
「あぁ・・・っ、でるぅ・・・っ!」
 クロムは朦朧と快感を追いかけながら、自分の精液をシーツにぶちまけ、ユーインの肉棒が出入りするたびに、飲みきれない白濁を尻から溢れさせ、腿を伝わせていった。