LOVERS 3


 息をつく暇もなく絡み付いてくる舌の性急さとは裏腹に、ジュンをしごき上げる緩やかな動きは丁寧で、ジュンはあっという間に雷の王の指先を先走りで濡らした。
「んっ・・・は、ぁ・・・んぅくッ!」
「うふん。可愛いわ・・・ちゅっ」
「っ・・・!」
 はだけた上着の下に見える緊縛痕に歯を立て、そのまま滑らかな胸板に舌を這わせる。つんと尖った乳首が雷の王の劣情をあおり、自身の恥ずかしい液で濡れたジュンをいじる手に力が入る。括れをなぞり、先端を指の腹で優しく撫でると、ジュンが上ずった悲鳴を上げた。
「あっ・・・あぁ・・・っ!」
「ホントに微睡みちゃんみたい。ううん、微睡みちゃんは、されるよりする方だから、こんなに可愛らしく喘ぐところなんて、めったに見られないんだけど・・・」
 肌触りのよいソファカバーを握り締めて耐えるジュンの姿に、元々少ない雷の王の理性も飛んだ。ホットパンツのファスナーを後ろまで引き開け、指で後ろの窄まりを探りながら、硬く反り返った雄を口で犯し始めた。
「ん・・・んは・・・ちゅぷ・・・ぅぐっ」
「うあぁっ・・・やめっ!・・・ぃや、あぁっ」
 温かく唾液に濡れた口の中で、ずるずると伸びる舌に竿を撫でられ、先端を喉の奥にこすり付けられる。今まで経験したことが無いほどの、ぎゅうぎゅうと吸い上げられる快感に、ジュンはがくがくと震えた。
「だめっ・・・でちゃいます・・・っ!」
 逃げようとする腰はがっちりと抱え込まれ、両脚を重量級の胸に押さえつけられては、動けようも無い。何気ない動作ですいと片膝を持ち上げられ、それまで入り口のあたりをほぐしていた指を、ずぶりと受け入れた。
「あっ・・・ぅあ、あアァっ!」
 内壁をこすられる感覚に、あっけなく視界が白く染まる。
「んぐっ・・・ごく・・・ふぅ。あん、まだ出るの?」
「ひっ、ぃあぁ・・・」
 ちゅうっと吸い取られ、ジュンは完全に白旗を揚げた。
「気持ち、よすぎます・・・」
「あはぁん。素敵な褒め言葉だわ。さ、今度はアタシを満足させてねん」
 すちゃっと雷の王が取り出したシロモノに、ジュンは目を丸くした。
「なんですか、それは」
「よく微睡みちゃんが『二本挿し〜』ってアタシに突っ込んでくるのよ。だから、今日はジュンに突っ込んであげる」
「えっ・・・ええっ!?や、ちょっと・・・!」
「はいはーい、ちょぉっとチックンしますよぉ」
 チックンどころではない太さと長さに青ざめるジュンを、雷の王はニヤリと笑ってうつぶせにさせると、ジェルで濡らしたディルドを注意深くアナルにあてがい、ゆるゆると埋め込んだ。
「くっ・・・ぅあっ、あ、いっつ・・・」
「力を抜きなさい。ほら、もう少しで半分よ」
「は、い・・・ひっ・・・」
 ごりごりと侵入してくる異物に鳥肌が立ったが、感じる部分を時々擦っていかれ、結局振りたくなる腰を自制する方に労力を割かねばならなかった。
「あ・・・ぁ」
「はい、おっけー」
 そのままファスナーの後ろ半分を閉じられ、ぽんと尻を叩かれる。
「あ・・・」
「これで抜けないわよぉ〜。さぁ、そのままアタシにサービスしてね」
 ソファに豊満な肢体を投げ出すと、雷の王は指先でジュンを誘った。輝くような美貌。健康的な小麦色の肌。動くたびに弾む巨大な胸は柔らかく、引き締まった腹やウエストから、むっちりとしていながらすべすべの太腿には、誰でも目が行く。
 その美しい脚を美しく開けば、金褐色の茂みの奥に、密かに濡れた割れ目が見える。
「きなさい」
 女神たちの女王と讃えられてもおかしくない威容で命令されれば、腹の中に埋め込まれたままでも、その足元に跪かずにはいられない。
 ジュンは舌を伸ばし、そぼ濡れた陰唇に隠れたクリトリスに吸い付いた。