『友達(笑)』
「はぁ〜い」 とすんという衝撃と共に、背後から健康的な小麦色の腕 が伸びてきて、華奢な体をがっしりと捕まえられた。柔ら かな感触が、背中にぴたっと張り付く。 「 「んふっ。お久しぶり、微睡みちゃん」 雷の王とは腐れ縁と言ってもいいほどの長い付き合いが あるが、まさか竜の騎乗中に背後を取られるとは思っても いなかった。 ちなみに、ここは地上数百メートルの空中である。 「今ねぇ、会いに行こうと思ってたんだけど。アタシが見 えてないみたいに、びゅ〜んて飛んでいっちゃうんだもん。 そりゃ追いかけるわよ。ご機嫌ナナメなの?」 「別に・・・って、ちょ、どこ触って・・・」 「いいじゃなぁい。久しぶりに女の子同士でいちゃいちゃ したかったのよぉん。ちょっと、ムネは?ム・ネ!こんな ぺったんこ触っても楽しくないの!!」 |
「あーとーでー」 波打つ長い金髪が視界に入ったかと思うと、彫りの深い男臭い美貌が、甘く低い声でささやいてきた。 「このまま後ろから突っ込むぞ?」 「・・・わかったよ」 「あはん。だから微睡みちゃん大好き」 すぐに女に戻った厚めの唇が、ほっそりしたうなじに吸い付き、両腕は楽しげに胸をまさぐってくる。微睡みの君主は騎乗に集中したいのだが、残念ながら雷の王の手管は折り紙付だ。耳にかかる吐息に、ぞくりと煽られる。 「は・・・ぁっ」 「んん、ちゅっ。ねぇ、もっと大きくしないの?」 「雷のは・・・んっ、メロンでも入ってるんじゃないの?」 「やーねー。そんなにバカでっかくはないわよぉ」 ケラケラと笑うたびに、重そうな巨乳が揺れる。 「・・・で、何か用だったんじゃ?」 「んー、積もる話はいっぱいあるんだ・・・けど、やっぱりまずは貝合せして、話はその後で・・・」 「話を先にしようよ、このドスケベ」 「なぁによぉ、心配してきたのにぃ」 「んっ」 微睡みの君主の両の乳首をつねって、雷の王はにやにやと笑う。 「微睡みちゃんでしょ〜?ムカついたからって、指パッチンひとつで街ごとドッカンですかぁ?」 「ちょっ・・・はぁんっ・・・なんの、はな・・・」 「原因とかは噂でぐらいしか知らないし、その辺のナイショ話、アタシにぐらいしてもいいでしょぉ?アタシと微睡みちゃんの仲ですしぃ」 うふふふと笑いながらも、服の隙間から侵入している雷の王の手は止まらない。小振りながらもつんと上を向いた、形のよい乳房を揉み、細い指先で執拗に先端をいじる。 「はっ・・・ぁん、も、危ないってば・・・」 「んふふ〜。感じちゃってるのはぁ、微睡みちゃんの勝手でぇす。やめないけどねっ。んで、ねぇ、ねぇ?」 「僕は・・・べつに、・・・な、にも・・・」 「ごーじょっぱりぃ〜。・・・こうだっ」 するりと抜けた右手がそのまま下に下りて、柔らかな二つ丘の股間に滑り込む。 「やっ、ちょ・・・なにし・・・あんっ」 「やーん、可愛い!クリちゃんコリコリだし、奥も濡れ濡れよぉ〜ん」 「もぉ!マジで危なっ・・・ダメだ、ちょ、まっ!」 いやらしい手から逃れようと身動ぎしたのが、逆に奥まで導く結果になった。 「ひあぁぅ!」 熱く蕩けだした割れ目に長い指がずぶりと入り込み、思わず手綱を引き絞ってしまった。 何度も言うようだが、ここは地上数百メートルの上空で、二人は竜の背に乗っている、非常に不安定な状況だ。 ぐらりと世界が傾ぎ、あらぬ方向に重力を感じる。 「あぶなっ!」 雷の王はとっさに両脚で竜の胴を締め、浮き上がった華奢な体を引き寄せ、しっかりと抱き抱える。が、同時にえもいわれぬ感触が、ずっぷりと大事なところに絡みつき、嬌声がもれる。 「ひぃっ!ぁやあぁああぅっ!!」 「はあぁん♥」 よく潤った微睡みの君主のそこは、ひくひくと痙攣を繰り返して、ぎちぎちに雷の王を締め付ける。 「・・・あれ?いまのでイッちゃった?ごめぇん、やっぱり後ろから突っ込んじゃった。ああん、すご・・・中ざらざらごりごり当たるのに、ぬるぬるで気持ちイイ!」 たぷんたぷんと巨乳を揺らしながら、タイミングと勢いで入れてしまった巨根をぐいぐいと奥まで埋めようとするが、きつくてなかなか進まない。 「あれぇ?・・・もしかして、久しぶり?え?マジ!?ちょっと、 うつぶせに竜の首にしがみついて、ふるふると震えていた細い肩がひねられ、端を赤く染めた妖艶な目が、ぎっとにらみつける。下半身は繋がったままにもかまわずに、勢いよく跳ね上がって、背後にいた美女の顎めがけて腕が振り上がる。 「うるさい!!この変態お馬鹿ぁ!!」 たいして命中させるつもりもなさそうな拳を、雷の王はひょいと避けた。・・・つもりだったのだが、アソコが繋がったままの二人は、わずかな重心移動だけで、互いに引きずられるようにバランスを崩す。 甲高い罵声と悲鳴が、虚空に吸い込まれていった。 ≪もどる |